デラシネ(根無し草)のごとく色々な国に流れ着いてはたゆたうような生活です。 故郷に落ち着いて根を張れるのはいつのことやら。 ゆるゆると流れる日々を綴ります。


by deracine1999

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部活動 in Dakar

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日本だったら本当に大変な双子の子育てですが・・・。



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双子の出産後7日目から来てくれた本当に優秀で優しいベビーシッターさんのおかげで、ダカールにいる間はかなり自由に外出したり活動したりすることができました。


滞在していた4年半の間、色々やりましたが、
最後の年にお友達の手伝いでやっていたのはこちら。
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ダカールでの友人、Yさんが立ち上げたビジネス。
「Zen Garden Dakar」という名前です。
ほとんどYさんがやっていたようなものですが、面白くて私も手弁当で時々手伝っていました。

このYさん、ご主人のお仕事に伴ってやって来て数年間滞在するというダカールに沢山いる外国人妻の一人・・・・かと思いきや、これがものすごいスーパーウーマン。
見かけは本当に華奢なオリエンタルビューティなのですが、とにかくパワフルでクリエイティビティとアイデアと行動力の塊のような女性です。

飲食業の仕事の経験があるのかと言うと、まったく無くて、初めて。
「こんなことをやってみたい」という彼女の頭の中のアイデアを行動力で実現したものです。



一緒にいるとまるで泉のように溢れ出てくるアイデアやビジョンで本当にわくわくしてしまいます。
私とは年が離れていますが、とても気が合って意気投合し、会えば笑いがつきない毎日でした。

残念ながら私は帰国まじかだったのと、主人の職場の規定で収入を得るというビジネスはできなかったのですが、毎日のように事務所となった彼女の家に入り浸っていました(笑)
今になって思うと、仕事と違うし、でも、すごく真剣だったし、なんだか「部活動」って感じだったなあ、なんて可笑しくなります。

現在ではダカール市内のフランス系の大きなスーパーにお寿司のパックを卸したりとか、日本の老舗お醤油屋さんでZen Gardenオリジナルのお醤油を作って販売したりとちょっと形態が変わっていますが、一番最初の頃は、お寿司のテイクアウトと個人宅でのケータリングパーティの請負でした。

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こんな風に個人のお宅でディナーのセッティングからやります。
食器、小物等はすべて持ち込み。
この時は国連に勤務している方の自宅だったのですが、とても趣味が良く、インテリアの色味と持って行った道具の色味がぴったりでした。

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お品書き。

ここまで用意しておいて、クライアントさんの招待したお友達がぼちぼちと到着すると、アペリティフから始めます。

ガラスの竹のカラフに梅酒を入れ、銀のボウルにクラッシュアイスを詰めて冷やしながらサーブしたのですが、大好評でした。
ディナーが始まったら、これに日本酒を入れてサーブします。

始まってからは裏のキッチンで下拵えしてきた料理の仕上げと盛り付けをし、サーブする、とばたばたなので、とても写真を撮る余裕などありません(笑)

ご主人はフランス人だったのですが、本当に気に入って下さったようで、何度もキッチンにやってきては称賛の言葉をかけてくれました。

デザートをサーブし、下げて、後は食後酒はクライアントさんがご自分でサーブしてごゆっくり。という流れで、ここで私たちは帰る訳ですが、支払いに来たクライアントさんは、デザートを下げた15分後くらいには完璧にキッチンも掃除が終わり、パッキングも済んでいたので驚愕していました。
まあ、一応、二人とも日本人なので、段取りに乗っ取った作業は得意ですからね(笑)

自宅でお客さんをもてなすことは何度も何度もやっていますが、ホステスの役を兼ねずに良かったので大変ですが、かえってやりやすいかもと思いました。  
お客さんと談笑しながら、裏で料理して、何食わぬ顔をしてまた戻ってきて、ってのはほんと難しい。   まあ、慣れですけどね、要は。
それに比べてひたすら集中して段取りで頭をフル回転させながら作業にストイックに没頭するのは楽しかったです(笑)

日本に帰ってからはなかなか自宅でお客さんを本格的にもてなす機会はありませんが、とても参考になる経験でした。

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商売道具の一部(笑)。
これはすべてYさんの私物ですが、これがこのまま自分のでも可笑しくないなあというほど趣味がドンピシャで同じでした。
ここらへんの感覚が一緒なのでやっててほんとに楽しかったです。
ディナー、パーティなど、毎回コーディネイトは変わります。


ちなみに、当時ダカールには韓国料理屋さんが何件かあり(日本食レストランは無かった)お寿司を出していました。  レバノン人が経営するすごくお洒落な無国籍レストランでも人気のメニューでした。

ネタはほとんどが輸入で、マグロもダカールで揚がるのですが、缶詰工場に直行するので市場にはでていません。

セネガルは西アフリカ有数の漁業国で、海産物は本当に豊かです。
市場には肉コーナーよりも大きな魚介類コーナーがあり、毎朝新鮮な魚介類が並びます。

ただ、市場の魚は、新鮮とはいえ、刺身にするにはやはりいまいちなので、どうするかと言うと・・・

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海辺に行きます。
要するに、仲買のおばちゃんたちに交じってあがってきた漁船から直接買い、クーラーに入れて持って帰るのです。

この日は天候が悪く、出ている船も少なく、水揚げも少なかったのですが、
いつもは沢山の漁船と仲買のおばちゃんたちでものすごい賑わいです。
観光客レベルだと、なんだかローカルすぎてというか、迫力がありすぎて近づけないかもしれません。  実際、私たち以外に外国人を見たことはほとんどありませんでした。

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地元の言葉ウォロフ語でウィンチョルという素晴らしく美味しい赤身の魚をゲット。
ほとんどマグロと同じ味、いやマグロ以上かも。
というわけでZen Garden ではマグロの代わりに赤身にはこの魚を使っていました。
いくらか払うと、
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待機しているおばちゃんが
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うろこを取ったり内蔵を抜いたりの簡単な処理をしてくれます。
これ以上の作業をここでするのは衛生上問題があるので、氷をザクザクに詰めたクーラーやバケツに入れて持って帰り、自宅でYさんがおろす・・・というか解体し、さくにし、使う時に適宜柳刃包丁で刺身にしたり、寿司ネタにします。

Yさん、私の半分くらいじゃないかというくらいの本当に華奢な体で、ご主人の同伴などでレセプションとかに出席する時は、元アメリカのヴォーグだったかエルだったかの編集長だったという義理ママから譲られたヴィンテージのドレスを身に纏い、ほれぼれするほどのオリエンタルビューティなのですが、ひとたび海辺に降り立つと、おばちゃんと丁々発止の値段交渉し、巨大魚(笑)の解体もばしばしこなす逞しさです。  
私もかなりのもんだとは思っていますが、こんな逞しい日本人、そうそういません。

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陽気な兄ちゃんたちが茶々を入れにやってきます。
笑顔の通りの気のいい兄ちゃんたちでした。
ちなみにセネガルでは魚は生では食べません(笑)

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これはたまたまサーモンなどのオレンジっぽいものばかりですが、こんな感じで塗や白木の寿司桶に入れて少しずつサーブしていきます。

サーモンはセネガルでは採れないのですが、やはり外国人は「サーモンなら食べれる」とか「サーモンを沢山」という注文が多かったりもしたので、Yさんは苦労していたみたいです。

日本人が納得するレベルのサーモンを使うとなると、輸入するしかなく、コストが跳ね上がるからです。   サーモンに関しては妥協して、地元で手に入る冷凍のものを使っていました。



今でもYさんとは連絡を取り合って、skypeで盛り上がったりしています。
立ち上げの頃をずっと一緒に見てきたので、今でも私にとってZen Gardenはとても気になる存在です。
彼女も私と一緒で、ダカールでの生活が終わったら次はどの国に行くことになるか分かりません。


Zen Gardenはダカールでのビジネスなので、次は何をやるのかな?
いつの日か、どこの国かでまた一緒にやれたら最高だね!!!!
by deracine1999 | 2010-02-16 16:27 | 思い出